September 6, 2022
近年、生成AIの技術が急速に進化しており、様々な分野での活用が広がっています。
その中でITエンジニアとしてこの流れをどう捉え、どう対応すればよいのかを考えることは非常に重要です。
生成AIとは、データを元に新しい情報やアイディアを生成するAIのことを指します。
文章、画像、音楽など、多岐にわたる領域での利用が進んでおり、ビジネスやエンターテインメントの現場での活用事例が増えています。
エンジニア業界でも活用事例は増えており、技術の進化とともに、エンジニアの役割や求められるスキルにも変化が生じてきました。
生成AIは、大量のデータを基に高度な分析や予測を行うことができます。
一方で、その分析結果をどう活用するか、ビジネス上の課題にどう結びつけるかという"戦略的な判断"や、技術を具体的なサービスや製品に変換する"実装能力"は、AIには求められません。
これらは、エンジニアの役割として重要です。
生成AIの発展により、特定のタスクの自動化や高速化が可能となりました。
例えば、コードの一部をAIに生成させることも可能ですが、それを統合し実際のシステムに組み込む役割は人間が担います。
AIは単純なパターンのコード生成が得意であり、ミスなくコードを記述する精度の高さや記述するスピードは人間では敵いません。
一方で、ビジネスロジックや特定のニーズに対応する部分はエンジニアの手が必要です。
また、顧客のニーズやビジネスの目的を理解し、それを技術的な要件に変換するプロセスは、人間のコミュニケーション能力と洞察力が必要です。
さらにシステム全体の設計やアーキテクチャの選択、そしてそれをどのように実装するかの大枠を決める役割は、今後もエンジニアの重要なタスクとなります。
生成AIの台頭により、単純なコードの記述のみをおこなっているエンジニアの需要低下は避けられないでしょう。
このような変化の中、20代から30代前半の若手エンジニアは、技術スキルを磨くだけでなく、ビジネスの現場での経験やコミュニケーション能力、戦略的思考力を身につけることが大切です。